「先輩」

瞬介です。

複雑で本当は言いにくい事だったんだけど。・・・。やっぱ言わせてもらいます。

実はずっと尊敬してて大好きだったベーシストの先輩がステージから引退する事になったんだ。

最後の東京のステージも俺はレコーディングで行けなかった。

俺は今までその人からたくさんの事を教わった。

俺が東京に出てきてヴィジュアル系のバンド始めたばっかりの頃、俺はその人に憧れてて、格好やメイクも実はその人をパクってて(笑)、ポニーテールみたいな髪型もパクって(笑)。ベースの音もその人が当時やってたドンシャリ(低音と高音が混ざってるガリガリの音ね。)もパクってて(笑)ステージに立ってた。

・・・。パクり大王やん。(笑)

確かまだ俺が19歳の時だ。

でもその人は当時、東京のバンドが大っ嫌いだったらしく(笑)、(なんか東京バンドはチャラチャラしてそうなイメージだったらしい。笑)

そのイメージのせいもあったせいか、対バンの時、楽屋で挨拶してもずっとシカトされてた。(笑)。まぁ、夢を膨らませて東京に来た19歳の少年、瞬介君からしてみれば、そりゃあ怖い存在だよな(笑)

うーん。今となっちゃいい思い出やんね。(笑)

そんな時に出会いのきっかけが訪れるのだ。

たまたま岡山ペパーランドと言うライブハウスで、お互いのツアー中に対バンする事があって、そのライブ後にたまたま打ち上げをした。確か岡山の白木屋だ。(笑)。その時俺が岡山出身だといった瞬間、その人は

「おー。お前も西の人間かー!」と言って、それからどんどんその人と仲良くなってった。

その日、その大好きな先輩と酒飲んでテンション高くなりすぎて、街で騒ぎまくってて岡山のヤ○ザのオッサンに絡まれてシバかれそうになった事は、しっかり今でも覚えてます。(笑)

あと群馬ではツアーの打ち上げで、「楽屋」という前橋の居酒屋で、その人の手料理を食わされたな。でもあの料理は美味かった!(笑)

仙台の打ち上げではその人が酔っ払ってて、俺、コショーと醤油入りのビールを一気飲みさせられたな。(笑)。はは。ノリでしょ。(笑)

本気でマジで全てがいい思い出(笑)。

そう言うバンド社会。っつったら言い方悪いかもしれないけど、対バンみんなでワーっとなって、そこには先輩、後輩とか関係なく居酒屋とかで打ち上げしてケンカもして

「今度はお前らには負けねーぞ!」
「いや、俺たちもお前らには負けねーぞ!」
・・・。

みたいなスピリッツが、ちょっと前のヴィジュアル系のシーンにはあったはずなのね。今がどうかとは言うつもりないけどなんか虚しい。今のシーン。「自分がよけりゃいい」みたいな。

でも「みんなでこのシーンを盛り上げていこうぜ!」みたいな精神をその人は俺に教えてくれた。
そのスピリッツは絶対に消えない。消したくない。

そんなバンドの本当の楽しさや本質を、その人から俺は教わったつもりだ。だから俺もずっとバンドやり続けてるんだと思う。

その人の本気で笑ってる姿も見てきたし、逆にその人が本気でブチぎれてる瞬間も見て来た。いっつも背中ばっかり見て来た。

でもこの人、本気でバンドが好きなんだな。バンドを愛してるんだなって、いつも思ってた。本当にロッカーだと思う。しっかり軸を持ってて一本の筋が通っててこのシーンが好きで、そんでもって曲がらない精神。

目や腰の病気の時には本気でこの人終わるんじゃねぇかといつも心配してたけど、それでも這い上がってステージに立ってた根性。最高だ。いや、最強だよ。あんた。

後輩は照れくさいから見てないフリをしてるけど、ちゃんとアナタの背中をしっかり見て育って来てるんだ俺たちは。

「漢」と書いて「オトコ」と読む。本気でその人は漢だ。

いちベーシストとしてロッカーとしてアーティストとしてたくさんの事を学ばせていただきました。

KISAKIさん。本当にありがとう。そしてお疲れさまです!

ちゃんと次のシーンは俺たちが届けます。